使いやすいダイニングテーブルや椅子の高さとは?食事をゆったりと楽しむための選び方を解説

使いやすいダイニングテーブルや椅子の高さとは?食事をゆったりと楽しむための選び方を解説 サムネイル画像

外食先のお店でテーブルや椅子の高さが合わず食事がしにくかった、そんな経験はありませんか。

テーブルや椅子の高さが合わないと姿勢が安定せず、せっかく家族や来客とくつろぎながら過ごせるはずの食事が楽しめません。毎日食事をする自宅のダイニングテーブルや椅子については、使いやすい高さに設定したいですね。

心地よく食事を楽しめるよう、自分の体格に適したダイニングテーブルや椅子の高さの目安と、ダイニングテーブルや椅子を選ぶ際の注意点について解説します。

 

また、綾野製作所では一生もののダイニングテーブルを購入できるオンラインショップを開設しています。
下記ボタンよりご覧くださいませ。

ダイニングルームの印象が変わる?ダイニングテーブルの高さの特徴

7-1-2

写真は、レグル ダイニングテーブル 幅1500mm [ 一枚天板-エンドボックス ]

既製品のダイニングテーブルの高さは、おおむね3つに分かれています。
cmの差でもダイニングルーム全体の印象が変わりやすいため、商品を選ぶ前にどの高さが理想に近いのか考えてみましょう。

・70〜72cmの高さ
・65〜70cmの高さ
・60〜65cmの高さ

それぞれ解説します。

 

70〜72cmの高さ

高さ7072cmのダイニングテーブルは、日本では一般的です。

組み合わせできる椅子の種類が多いため、セット購入ではなくダイニングテーブルと椅子を別々に選ぶ場合でも、デザインや色のバランスを考慮しやすく違和感はあまりないでしょう。

最近はダイニングセットを購入するパターンだけでなく、ダイニングテーブルと椅子を別のシリーズにしたり、椅子を1脚ずつ異なるデザインにしたりするアレンジ方法が人気ですが、この高さのダイニングテーブルだと幅広いアレンジを楽しめそうです。


65〜70cmの高さ

高さ6570cmのダイニングテーブルは、一般的なダイニングテーブルよりやや低い分、同じ天板サイズの商品でもダイニングルームが広く感じやすいのが大きな魅力です。

身長が低い子どもでも使いやすい反面、身長が高い家族にとっては低めなため、やや不便に感じるかもしれません。


60〜65cmの高さ

高さ6065cmのダイニングテーブルは、ダイニング用の椅子よりもソファと組み合わせると使いやすいです。

テーブル本体が低いため圧迫感が少なく、ダイニングルームの開放感がアップします。座った人の視点も低めになり、くつろぎやすいでしょう。 

一方で、食事中の姿勢が崩れやすく食事がしにくいと感じる場合も少なくないため、背もたれとの間にクッションを置くなどの工夫が必要です。このように、ダイニングテーブルの高さによってダイニングルームの開放感や使い勝手に違いが出ます。ダイニングルームの広さやダイニングテーブルを置く位置、使用する家族の身長差などを踏まえて、ベストな高さを考えましょう。

 

使いやすい高さの目安を計算しよう!

7-1-3

写真は、ネオス ダイニングテーブル スクエア脚 [ EQ-TQN ]

人が使う家具は使いやすさが重視されます。

ダイニングテーブルや椅子は日常的に使用するため、使用感に影響する高さは特に慎重に選ぶ必要があります。
適した高さの目安を知る方法のひとつが、人間工学の視点から身長をもとに差尺を計算する方法です。

・人間工学とは
・人間工学に基づいた差尺の計算方法
・既製品でぴったりのサイズを選ぶには

それぞれ解説します。


人間工学とは

人間工学とは、人が可能な限り自然な動きや状態で使用できるよう、人の特性を研究して製品やシステムの開発に生かす学問を指します。

実際に人が触れるダイニングテーブルや椅子は、人間工学の知識を取り入れながら選ぶと失敗しにくいです。 

 

人間工学に基づいた差尺の計算方法

差尺とは、地面からテーブルの天板までの高さと、地面から椅子の座面までの高さの差を指す数値で、使いやすいとされている差尺の目安は2730cmです。

差尺の計算方法は次の式に当てはめて計算します。

(身長×0.55)÷3-2または-3

身長155cmの方なら25.426.4cm、身長170cmの方なら28.229.2cmです。

 

既製品でぴったりのサイズを選ぶには

使いやすいとされる差尺の目安は2730cmと先ほどお伝えしましたが、この数値はあくまでも目安です。
好みや使用時の姿勢などの条件によって多少前後しますので、参考値としてください。

実際には、ダイニングテーブルの多くは高さが固定されていますから、差尺を2730cmにするには椅子の高さで調整することになります。できれば店頭で実際に座ってみて、座った時のフィット感や足回りの余裕などを確認しておきましょう。

ダイニングテーブルや椅子の使いやすい高さの目安を把握しておくと、商品選びに役立ちます。差尺を重視し、椅子の高さで微調整しましょう。


こんな場合はどうする?ダイニングテーブルや椅子の高さに関する悩みの解決法

7-1-4

写真は、レグル ダイニングテーブル 幅1500mm [ 分割天板-スクエア脚 ]

オーダー製作でない限り、既製品のダイニングテーブルと椅子を組み合わせて購入することになります。
その場合に起こりやすい悩みについて、解決法をご紹介します。

また、ダイニングテーブルの印象や使い勝手を左右する天板・脚の材質に関する知識を持っておくと、椅子との組み合わせを決める時に便利です。

ダイニングテーブルの材質については下記記事をご参照ください。

・差尺が小さい
・差尺が大きい
・家族で身長差がある

それぞれ解説します。


差尺が小さい

低めのダイニングテーブルと高めの椅子を組み合わせると、差尺が小さくなって窮屈な座り心地になりがちです。

立ち座りが難しい、食事中に動きにくいといった悩みが出やすいため、椅子の脚をカットするなどして椅子の座面高さを調整し、余裕をもって座れるようにしましょう。


差尺が大きい

差尺が大きすぎるのもまた使いにくいです。

座ってダイニングテーブルに手をつくと、脇があいて姿勢が不安定になってしまいます。手が伸ばしにくく、ダイニングテーブルの奥にあるものが取りづらいなど食事を十分に楽しめないため、座面にクッションを置くなどして椅子の座面高さを上げてみましょう。


家族で身長差がある

大人と子どもの身長差が大きい場合、既製品のダイニングセットでは全員が使いやすい高さというわけにはいきません。ダイニングテーブルと椅子を別々に選んで購入するか、椅子の脚の長さを調整して合わせるかのどちらかで対応します。

ダイニングテーブルに比べて椅子は比較的買い替えしやすい家具です。子ども用の椅子は、座面のクッションの張りがなくなったり背もたれの軋みなどが大きくなってきたりして新調する際に、差尺を考慮して選ぶとよいでしょう。

また、ダイニングテーブルの最適な大きさについては下記記事で解説しています。

 

まとめ

使いやすい高さのダイニングテーブルや椅子で心地よい食事時間を過ごそう

7-1-5写真は、 HB/HS リコシェ スクエア

ダイニングテーブルや椅子の高さによって、ダイニングルームの開放感や食事どきの快適さが大きく変わります。使用する人の身長を最大限考慮して、高さを決めることが重要です。
人間工学に基づいた高さの計算方法も参考にしながら、ダイニングテーブルや椅子の高さ選びの最適解を見つけてくださいね。

また、ダイニングテーブルの選び方についても解説しています。下記記事をご参照ください。

 

 

COLUMN一覧へ戻る