食器棚を選ぶ際、思いのほか難しいのが色選びですよね。
白にしようか、黒にしようか……。
王道の2色で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
最近は黒などダークカラーのものが人気のようですが、やっぱり白も清潔感があってきれいだし……と、なかなか決められない場合もあります。
決め手は、その食器棚を配置するキッチン含む空間と食器棚との色のコーディネートです。
どのように考えていくとよいか、いくつかポイントと注目したいアイテムを厳選してご紹介します。
食器棚の色を選ぶ際、考慮したい空間バランスとは?
いざ購入!
ということで食器棚選びを始めたら、意外にも色で迷ってどうしたらいいか悩んでしまった……。
そんな方が多いようです。
まず、食器棚の色を選ぶとき、何を基準に考えると選びやすいか、そのポイントについてご紹介します。
「面積の大きい順番」「存在が目立つ順番」にアイテムの色を確認しましょう
例えば、お洋服もそうですが、全身のコーディネートでアイテムごとに色がバラバラで配色が考えられていないと、ちぐはぐな印象を受けますね。
食器棚選びにもまた同じことが言えます。
食器棚そのものの色はもちろん重要ですが、配置する空間の色バランスと食器棚の色が合っていなかった場合、やはり空間の色バランスが崩れ、結果どことなく違和感を覚える居心地の悪いイメージとなりがちです。
そこで重要なのは、食器棚を配置する空間のイメージを作っている面積の大きな部分やアイテムの色が何色かを確認することです。
例えば床のフローリング。
白っぽい明るい色なのか、落ち着いたダークトーンの色なのか。
そして、食器棚と同じキッチンに配置するもので面積が大きいものは冷蔵庫ですね。
冷蔵庫の色も確認してください。白なのかシルバーなのか、その他の色なのか。
床の色の明るさや色の方向性に同調する色の食器棚を選ぶと、食器棚と床が馴染んで見えるため、全体にまとまってすっきりした印象にすることができます。
冷蔵庫も同じです。
食器棚と冷蔵庫が隣り合って設置される場合は、そのふたつの色のコントラストができるだけ強くならないような色の組み合わせを考えた方がよいでしょう。
そもそもの自分の好きな色を再確認してみましょう
それこそフローリングも冷蔵庫も含め、自分の好きな色の方向でお部屋空間はまとめられているはず。
そこに置いてバランスがいい物は、今悩んでいる食器棚の中では、どの色になりますか?
先述したお洋服と同じで、今存在している空間を客観的に見たときに、どのような色の傾向が強いかを改めて観察、把握してみてください。それが食器棚の色選びのベースとなります。
実は壁紙や建具の色もポイント
定番の白に対して、最近人気でお洒落度が高いのは黒。
けれど、今まで述べてきたように、単体で決めず全体とのバランスを考えながら選ぶのが正解。
最初にお伝えした、床や冷蔵庫の色との相性を確認したら、次に確認したいのは、壁の色、そして意外に気が付かない建具(ドアの扉など)の色です。
建具の色はだいたい床の色を合うように設計されていることが多いので特別に重要視する必要はありませんが、思ったよりもドアを閉めたときに視界に入る面積が大きなものなので、食器棚の配置場所によってはこのドア含む建具の色とのバランスも、念のため確認しておきましょう。
そして、壁の色も重要です。多くの人は入居時には白っぽいアイボリーな空間のケースが多いです。
また、空間にメリハリをつけるためにお洒落な壁紙などが貼られている場合、もしかしたら床の色よりも目につくポイントとなるかもしれません。その場合は食器棚の背景になる壁紙と食器棚の色を合わせましょう。
綾野製作所では、お客様が理想的な食器棚をより簡単に選べるよう、シミュレーションシステムをご用意しております。間口に合わせて家具のサイズを組み合わせることができ、選んだプランはPDFで印刷することも可能です。
是非、ご活用くだい。
白と黒の食器棚のそれぞれのメリットデメリットとは?
王道の白と、人気上昇中の黒。
ここでは、気になる白と黒、2色の食器棚で迷っている方にお伝えしたい、それぞれの特徴を解説します。
白い食器棚のメリット
まず、不動の人気を誇る白い食器棚。
こちらを選ぶメリットは、「おおかたのキッチンの白い壁に合う」「同じく多く選ばれている白い冷蔵庫と合う」など色合わせのしやすさが特徴です。
白は膨張色なので、空間自体を明るく広く見せてくれるという嬉しい視覚的効果があります。
そして表裏一体というところですが、汚れが目立つので掃除がしやすい、という面もあります。
キッチンをホワイトでトータルコーディネートしたい人や、キッチンを明るく広く見せたい人は白色の食器棚を選択しましょう。
白い食器棚のデメリット
デメリットといえば、「白いが故に汚れや傷が目立つ」ということがあります。
あと、素材によっては調理中の煙や、日当たりの良い場所だと紫外線で焼けるなどの原因により、黄ばみやすい場合があるので気に留めておきたいところです。
黒い食器棚のメリット
最近よく見かけるようになった黒い食器棚。
ダイニングテーブルの天板を始め、家具などもモノトーンでまとめる方も増えてきたため、需要があるというのも納得です。
黒い食器棚のメリットは、置くだけでキッチンがモノトーンのクールな印象になるデザイン的な効果があります。
そして汚れが目立たないのも嬉しいポイントです。
白もそうですが、光沢の有無でまた印象が変わり、マットだとよりクール。グロス感があると華やかさが出ます。
キッチンをクールでスタイリッシュな空間にしたい人は、黒の食器棚を選びましょう。
黒い食器棚のデメリット
デメリットをあげると、素材によっては指紋が目立つという点や、「部屋に圧迫感が生まれる」といった点が挙げられます。
また黒は、光を吸収するため暗くなりやすく冷たい印象を与えるため注意が必要です。
綾野製作所がおすすめする白い食器棚を紹介
綾野製作所で購入できる白い食器棚からピックアップしてみました。
ぜひ、ご自宅のキッチンスペースに置いたところをイメージしながらご覧ください。
オープンスタイルで「見せる」収納棚【KN キーノート】
最初にご紹介するのは、オープンスタイルで「見せる」収納棚。
好きなアイテムを自由にディスプレイできて、キッチン空間に楽しさをプラスする【KN キーノート】シリーズ。
シンプルなデザインやアイアンフレームなどスタイリッシュな意匠も人気です。
また、清潔感溢れる白は、色にもこだわる同社ならではの端整な美しさを魅せています。
① 写真上/落ち着いた色調の木目、フレームの黒。
そしてキャビネットの白のバランスが見事に調和している180㎝幅タイプ。
木のパーツがあることで、ナチュラルな優しさも漂い、フローリングや建具との調和も安定してみえる。
② 写真上/「見せる」と「隠す」の計算された収納が需要ポイント。
オープンスペースに並べるキッチングッズの配色やバランスを考えてセンスよく演出できる。
白い面材にアイアンの枠をあしらうことで、垢ぬけ感もプラス。総幅200㎝。
③ 写真上/手前に写っているアイランドキッチンの白とコーディネートすることで、キッチンに統一感が出ると同時に、洗練された雰囲気。総幅170㎝。
機能性と多様性を兼ね備えたハイカウンターシリーズ【SW スタイン】
ミニマムなデザインと使いやすさにこだわったシリーズ。
下キャビネットがハイカウンターのため、キッチン家電の使い勝手がよく、料理の効率もアップ。
選択できるアイテムの豊富さも見逃せない好ポイント。
① 写真上/シンプルを極めたデザインは、白色ならではの優しく穏やかな佇まいを際立たせる。総幅120㎝。
② 写真上/白い壁に白い食器棚。奥行きを抑えたデザイン効果との相乗効果で、壁面に広がっても圧迫感を与えない。
収納量が多いため、細々した日用品をすっきりと隠し、シャープな空間を演出。総幅180㎝。
綾野製作所がおすすめする黒い食器棚を紹介
多くの人が優れたデザインの商品に接する機会が増えた現代。
その傾向は家具選びにも如実に表れており、昨今では、黒やダークカラーの食器棚も人気です。
綾野製作所で購入できる黒い食器棚からピックアップしました。是非、ご覧ください。
最高峰の機能とデザインのハイグレードシリーズ【PS プロージット】
デザイン性の高さを求めながらも使い心地を突き詰めた最新鋭の引出し「アーキテック」をはじめ、高機能が結集したシリーズ。
品格を備えたセラミック天板や高品質のキャビネットなど、ハイグレードな機能とデザインがワンランク上の暮らしを実現します。
写真上/機能、デザインともにAYANOの最高峰を誇るシリーズ。幅240cm。
カスタマイズ色は「R」(アイアングレイ)。セラミックを表現した美しい艶無し仕上げで、キッチンをシックなイメージに。ひと言で「黒」「ダークカラー」と言っても、濃淡の具合やつやの有無などでイメージは変わる、ということを体現している商品。
シックな高級感と確かな性能が魅力のキッチン収納棚【LK スピネル】
深みのある美しい黒が知的かつ気品ある重厚感を醸す逸品。
バックボードもダークカラーで統一し、隙のない完成されたデザインを誇る。
白い空間に置くことで生まれるモノトーンの世界を堪能するもよし、全体に落ち着いた配色空間に置いてクールモダンなコーディネートを貫くもよし。
写真上/もはやデザイン家具といえる完成度。商品カラーはセラミックグレイオレフィンシート/艶無。
いかがでしょうか。白い食器棚と黒い食器棚、それぞれの持つ特徴や区間に与える印象を知り、そのうえで好みにあった食器棚を選択してくださいね。
まとめ
冒頭でも触れましたが、食器棚選びも、服と同じで空間とのコーディネートが重要です。
食器棚単体で色を決めてしまう前に、全体とのバランスを考え、ご自身の好みも大切にしつつ、長く愛せるベストな食器棚を見つけましょう。