食器棚を買うときに考えたいゴミ箱のこと

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食器棚を買うときに、「ゴミ箱のことなんて考えていなかった!」という人は結構多いと思います。けれど、じつは、重要なチェックポイント。ゴミ箱の数やタイプ、そして設置場所などを考えて、どういう暮らしをしたいかをイメージしておけば、理想通りの食器棚を選べます。

食器棚を買うときは、ゴミ箱のこともかならず考えよう

快適なキッチンライフを送るには、ゴミ箱選びはとても重要です。ゴミ箱を置くスペースがあいまいだと、「中途半端な位置にゴミ箱を置かなくてはいけない」「ほかのものを使うときにジャマになったり、動線のジャマになったり……」。また、あまり考えないままに適当なゴミ箱を買ってしまうと、「ゴミ箱そのものが使いづらい」「ゴミが入りきらない」など、不便なことが多数出てきます。

特に食器棚など、かなりのスペースを占めるものは、いったん設置するとかんたんに動かすことができません。あらかじめ設置前にゴミ箱のことも視野に入れておきたいものです。

まずは、ゴミ箱のサイズと個数をチェック

それでは、ゴミ箱のなにから考えればいいのか、ご説明します。

前提として最初にイメージすべきことは、サイズと個数です。キッチンに置くゴミ箱の大きさや個数は、家族構成や暮らしかたによって変わります。自炊が多い家庭の場合は生ゴミがたくさん出ます。お酒や飲料をよく飲む場合は、ビンや缶、ペットボトルのゴミの量が多くなります。自分の家ではどれくらいのゴミが出るか、またどんなゴミの種類が多いのか、だいたいの量を把握して、ゴミ箱のサイズと個数を考えるといいでしょう。

また、住まいはマンションか戸建てかについても注目しましょう。戸建ての場合は、週に1~2回ほどしかゴミを出せないので、それに耐えられるサイズのゴミ箱が必要です。マンションの場合は、物件にもよりますが、共用のゴミ置き場がある場合が多いので、収納が必要最小限のゴミ箱で済みます。

さらに、ゴミを出す際の、自治体ごとの分別ルールについても把握しておくと安心です。そうすれば、可燃ゴミ、資源ゴミ、ビン、缶、ペットボトルなどの種類別にゴミ箱を用意できて、分別が楽に済みます。

次は、ゴミ箱のタイプを確認

次のチェック項目は、自分の家のキッチンにはどういうタイプのゴミ箱が最適なのかを知ることです。ゴミ箱には、大きく分けて次のものがあります。どのタイプにするかを決める際は、それぞれの特徴を把握しておくといいでしょう。

①蓋なしのフルオープン型
蓋がないのでゴミを入れるのはかんたんですが、当然臭いが気になります。

②蓋付きのペール型
蓋付きですが、蓋と本体の間にすき間が空いているものが多いので、やはり臭いが気になります。

③ペダルを踏んで蓋を開閉させるペダル型
ペダル式なので手を使わなくて便利。ただ、蓋が開いたときにどれくらいの高さになるのかを把握しておかないと、設置したい場所に入らないことがあるので注意が必要です。

④手をかざすと蓋が開く、開閉センサー付きの自動型
衛生的で見た目もスタイリッシュ。ですが、こちらも③と同じように、蓋が開いたときの高さは要確認。収納スペースに入らない場合があります。

⑤食器棚の引出しのなかにゴミ箱を設置する引出し型


引出しを開けて、そのうえで蓋を開けて、ゴミを入れたあとは蓋を閉めるタイプ。アクションは多めですが、ゴミ箱を見えない場所に置きたい人にとっては好都合です。

⑥キャスターが付いているワゴン型(食器棚に組み込めるものも)


キャスター付きのため、置きたいところに置ける利便性があります。水回りまで持ってくることができ、使用しないときは収納棚のなかに入れておくことも可能です。ただ、⑤ほどすっきりとした印象にはならないかもしれません。

どういうキッチンライフを送りたいのか、シミュレーションを

ご自宅のキッチンにはどういうタイプのゴミ箱が合っているか、イメージできたでしょうか。必要なゴミ箱のサイズや個数がわかって、ゴミ箱のタイプも見当がついたら、次は、キッチンでどういう暮らしをしたいのかを少し具体的に考えてみましょう。

たとえば、「食器棚を新調するので、おしゃれな雰囲気で統一したい。キッチンの防臭も徹底したい。」という希望であれば、臭いが気になるゴミ箱は使わずに、それ以外のゴミ箱の使用を考えたいものです。

そして、キッチンでの家事動線を考えたうえで、どこにゴミ箱を設置するのかを決めましょう。スペースがあれば、自分の使い勝手のいい場所に単体で置いてもよいでしょう。もしくはスタンダードに、食器棚にゴミ箱を組みこむことを考えているとしたら、この点については購入前に決めておきましょう。

食器棚に組みこむ場合は、たとえば⑥のワゴンタイプを選んで、料理中は使いやすい場所に置いておき、収納時はすっきりさせるという方法があります。あるいは、シンクとゴミ箱の位置が近ければ、⑤の食器棚の引出しタイプが一番すっきりとして使いやすいかもしれません。みなさまそれぞれのスタイルがあると思いますので、キッチンで実際に料理や生活をしている自分をイメージして、理想の形をシミュレーションしてみるといいでしょう。

食器棚にゴミ箱を組みこむなら、使い勝手を重視しよう

食器棚にゴミ箱を組みこむ際のポイントをくわしくご紹介します。まず大前提として、使いたいサイズのゴミ箱が食器棚に入るのかどうかを確認しなくてはいけません。大きなサイズのゴミ箱を入れる場合は、食器棚がそのサイズに対応するか、かならず確認しましょう。そうしないと、前述したとおり、高さが足りなくて蓋が全部開かない、といった事態が起こり得ます。

ちなみにAYANOの食器棚の場合で説明しますと、ゴミ箱の組み込みを想定したスペースの横幅は、40cm、60cm、80cmのバリエーションを揃えています。また、引出しタイプ、ワゴンタイプ、フルオープン、さらに高さを抑えて家電などの収納力を高めたものもあります。これらの食器棚に、ゴミ箱そのものやワゴンを無駄なくすっきりと収めたい場合は、食器棚のオプションからお選びいただけます。

すべて、AYANOのこれまでの経験を反映させた、最適なサイズやバリエーション、タイプにて展開しています。もちろん、別のメーカーの気に入ったゴミ箱でも対応できます。

また、臭いが気になるかたには、これまで多くのかたにお使いいただいて満足度の高い、「モイス」搭載のモデルをおすすめしています。

そのほか、AYANO食器棚の詳細をお知りになりたいときは、下記ページをご覧ください。
⇒COMFORTABLE|最高品質の家具メーカー株式会社綾野製作所

ゴミ箱対応の食器棚ユニットのイメージ

食器棚とゴミ箱のプランを明確にしていただくために、AYANO製品のバリエーションをご紹介します。ご自身がお使いになるイメージを膨らませてみると、きっと食器棚選びが楽しくなると思います。

BDBD……引出しのなかにゴミ箱を組みこむタイプ。(モイス搭載モデル)

B……ゴミ箱やワゴンを組み込めるオープンスペースの上に、引出しとオープンスペースがあり、ストック品などを収納できます。

BG……ワゴンタイプのゴミ箱を収納可能。上部分は家電などを収納できる棚タイプ。

BO……高さのあるフルオープンタイプ。どのようなゴミ箱も収納できます。

G……引出し部分にゴミ箱を収納できます。上部分には家電が収納可能です。

D……3段の引出しにゴミ箱を組み込めるタイプ。

キッチン全体を考える時も、ゴミ箱は外せません

ここまで、「食器棚」を中心に置きながら、ゴミ箱について考えてきました。しかしもちろん、「キッチン」を考える時も、ゴミ箱のことは外せません。

キッチンのその他の部分がきれいに整っていても、ゴミ箱が使いにくいだけで、料理や片付けのしやすさ、快適さがガクンと下がる……、というのは本コラム編集部員の実体験。使いやすさだけではなく、おしゃれさも台無しになってしまうかもしれません。キッチン全体として、見た目も使いやすさも、納得のいくものにしたいですよね。

どんなキッチンがいいかを考える時、例えばインテリア雑誌などを見て参考にすることもあると思います。しかし、そういったメディアでは、たいていの場合ゴミ箱は「積極的には見せない」もの。おしゃれなイメージ・理想像はもちろん重要で、インテリア雑誌も参考になると思いますが、ぜひ実用性も検討していただければと思います。

また、インターネットなどでは、リアルなキッチン+ゴミ箱のアイデアもたくさん見ることができます。こちらももちろん参考になりますし、見ながらアレコレ考えるのも楽しみのひとつ。しかし、前述のように、家族構成や自治体ごとの分別ルールなど、暮らし方のスタイルは人それぞれです。ご自身のキッチンの使い方に合わせてご検討いただければと思います。

具体的に、どのゴミ箱にするか選ぶ際も同様です。少しインターネット検索をすると、ほんとうにいろいろなゴミ箱をチェックすることができます。どのメーカーも、機能も見た目も工夫をこらして、使いやすいゴミ箱を作っています。しかしそれだけに、どれも良さそうで目移りして、悩んで、結局、「エイヤ!」と選んでしまうケースもあると思います。そうならないよう、納得しながら選んで、そして理想のキッチンを作り上げるためにも、ご自身の生活スタイルをご検討いただければと思います。

改めて、キッチンとゴミ箱を考える際のポイントをまとめれば、以下のようになります。

<キッチン+ゴミ箱のポイントとチェック項目>

・必要なゴミ箱のサイズと個数
 →家族構成、ゴミの量と種類などをチェック

・マンションor戸建て
 →ゴミを出す頻度をチェック

・自治体の分別ルール
 →ゴミの種類をチェック

・ゴミ箱のタイプはどんなものがいいか
 →蓋付き、ペダル型、キャスター型……をチェック

・キッチンでの動作、動線
 →作業中、どんな動作があって、どう動くかをチェック

編集部が取材でお話を聞いた整理収納アドバイザーの西口 理恵子さんは、料理中にゴミ箱の蓋を開けっぱなしにしておきたいという希望があったそうです。そこで、その蓋の高さを考慮して、棚自体とゴミ箱の高さをセンチ単位で計りながらキッチンのゴミ箱スペースを作り上げたそうです。もちろん、デザイン的にもお気に入りのゴミ箱を選んでらっしゃったのは言うまでもありません。

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このように、ゴミ箱と食器棚の関係を綴ってみると、「たかがゴミ箱、されどゴミ箱」ということがわかりますね。とはいえゴミ箱については、レイアウトやインテリアのすべてが完成してから、最後に考えることになりがち。でも、最初に考えておくと、その後のキッチンライフがとても充実するのです。ぜひ、これからのゴミ箱選びの参考にしていただければと思います。

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