ダイニング・キッチンをおしゃれにしたい!なにからはじめればいい?インテリアコーディネーターMAKOさんに聞く

ダイニング・キッチンをおしゃれにしたい!なにからはじめればいい?インテリアコーディネーターMAKOさんに聞く サムネイル画像

おうち時間が長引く今、毎日過ごすダイニングやキッチンを、「少しでも居心地よくしたい」と願う人は増えているはず。「カフェやレストランのようにおしゃれにしたい。でも、そのためにはどうすればいいの……?」。そんな声にお応えするべく、今回は、インテリアコーディネーターのMAKOさんにアドバイスをいただきました!MAKOさんのコーディネート事例とともにお楽しみください。

MAKOさんプロフィール

profile_400x400

モデルハウスやサロン、オフィス、ホテル、個人宅のインテリアコーディネート・スタイリングをベースに、近年では法人企業とコラボレーションして商品や店舗のプロデュースを行っている。日本テレビ『ヒルナンデス』、TBS『Nスタ』、フジテレビ『めざましテレビ』ほか、ラジオや雑誌、Webなど数多くのメディアに出演。また、『積水ハウス』など法人でのセミナーや、『日本経済新聞』などへの執筆活動など幅広く活動中。

MAKOさんのサイトはこちら

まずは、理想のイメージをもって

kitchen-fashionable_1

「ダイニングやキッチンをおしゃれにしたい」と思ったときに、まず思い浮かべていただきたいのは、ずばり、ご自分の好きな空間です。

たとえば、今まで訪れたカフェやレストランのなかで、「素敵だったな」「居心地がよかったな」と印象に残っているお店があるとしたら、その雰囲気を思い出しましょう。そのイメージに近づけていくことからはじめるといいと思います。

このようなできあがりのイメージがないままにインテリア作りをはじめると、家具類やグッズのテイスト・色がちぐはぐになってしまったりと、統一感がなくなる可能性があります。全体的なイメージを持っていれば、そのあと、理想の雰囲気にあう食器や小物などを選ぶ際、ジグゾーパズルのピースをはめこむ感覚でいればいいので、組み立てがしやすいのです。

そのときのポイントは、雑誌などならスクラップにしたり、ネットの画像なら保存しておいたりと、できるだけ具体的にしておくことです。頭の中のイメージだけで進めるより、ずっと組み立てがはかどるはずです。

次は、小物類を少しずつ揃えよう

kitchen-fashionable_4

イメージを大きく描いたら、そのあとの作業は、無理のないよう少しずつ進めます。

ダイニング全体の印象をいっぺんに替えるのは至難の業ですし、最初から家具の配置換えなどの大掛かりなことを行うと、それだけで疲れてしまってインテリア作りが長続きしない恐れがあります。

ですので、はじめは、テーブルの上に花を飾るところからで構いません!そのぐらい気軽にはじめていただいてよいと思います。
次に、「北欧風」「ボタニカルな雰囲気」などの好みのテイストを念頭に、テーブルコーディネートからはじめる気持ちで取り掛かります。価格的にもスペース的にも求めやすい、ランチョンマットや食器類、フラワーベースなどの小物類を買い替えてみましょう。最近は、100円ショップやファストファッションブランドの生活雑貨などにも流行のグッズは豊富に揃っているので、上手に取り入れて、リーズナブルに気軽にはじめることをおすすめします。

ひとつのステップを踏むだけで雰囲気は変わるので、「さらに素敵にしたい!」とモチベーションが上がるはずです。小物類を揃えたら、次は、テーブルクロスを敷いて食器を重ねて置くなど、まるでレストランのようにセッティングしてみると気分は高まります。

以上のことにトライするだけで、テーブルの上の雰囲気はだいぶよくなるので、今度はテーブル近くの空間に意識を向けてみましょう。たとえば、壁面にアートを飾ったり、テーブルの上の照明器具を替えるなど、テーブル周辺を変化させていくと、ダイニング全体の印象がぐんと変わります。

自分好みの空間に身を置くと、心が豊かになりますよね。その気持ちを誰かと共有すると、嬉しさは倍増することもお伝えしておきたいです。今はコロナ禍でなかなか実現しづらいかもしれませんが、テーブルセッティングをして、家族や親しい友人とお茶やかんたんな料理を楽しむだけでもハッピーになりますし、「もっとおしゃれにしたい」思いは増すはずです。

そのうえで、レイアウトを替えてみてもOK

kitchen-fashionable_2

今までの流れをおさらいすると、まずは、テーブルの上。そして、テーブル周りの雰囲気を変える。この段階まできたら、次のステップとして、家具やテーブルのレイアウトを替えてもいいと思います。

レストランやカフェで食事をした際に素敵だなと思った場面が「テラス席での食事」であれば、自宅のテーブルをダイニングの窓辺に動かすなど。ただし、テーブルを移動させることで人の動線が悪くなる場合は、簡易的なテーブルセットを購入して、週末だけベランダで食事をしてもいいかもしれません。柔軟な考えかたが必要です。

イメージが湧かないという人は・・・

ところで、理想のインテリアのイメージがある場合は、上記の流れに沿ってインテリア作りをするといいと思うのですが、「イメージがなにも思い浮かばない」というかたもいらっしゃるかもしれません。そのときは、映画やテレビドラマの食事のシーンに気を留めてみたり、雑誌で紹介されているインテリアのページ、または、料理本に載っている料理の盛り付けなどをみるだけでも参考になります。

それでも理想のインテリアを見つけられない人は、自分の好きな色でコーディネートしたり、ハロウィンやクリスマスなどのイベントに合わせて食器や小物を替えてみるなど、気軽にできることからはじめるといいでしょう。

リビングとテイストを合わせることも、おしゃれキッチンに一大事

kitchen-fashionable_3

また、ダイニングのことだけを考えるのではなく、リビングの雰囲気と合わせることを意識すると部屋全体に統一感が出ます。
最近の家の間取りはリビングとキッチンがつながっていることが多いので、たとえばリビングに木材を多用しているのであれば、キッチンにも木目を取り入れる、といったことを考えるといいでしょう。このとき、木目が薄い色の場合は、キッチンも同じように揃えるとすっきりとした印象になります。

そして、素材を合わせるのもコツのひとつです。たとえば、リビングに置いてある白い家具がつやのある素材であれば、キッチンの食器棚も白色にして、かつ鏡面仕上げのものにするとまとまりが出ます。
インテリアの色使いは、ファッションと同様で、3色までに抑えると美しいとされています。ただし、実際に3色だけにするのはかなり難しいので、たとえば赤色の雑貨やフラワーベース、フォトフレームを持っているとしたら、赤色だけでまとめて飾るなどの工夫をすると、それだけでゴチャつきがなくなります。

また、同じ色はテーブルの上や棚の上、壁面などに散らして配置すると、統一感が出ます。
さらに、同じ形や同じサイズのものも一か所にまとめるとすっきりした印象を与えます。たとえば、同じボトルに入っている調味料や、同じ大きさの大皿など。まずは手持ちのものの置き場所を、色やサイズごとに変えてみるだけでも、ダイニングの雰囲気は変えられます。

もちろんテイストが違う小物が入り込んでくる場合もあると思います。その際は、テイストごとにまとめておくと気になりにくいと思います。

まとめ:MAKOさん流おしゃれキッチンの作りかた その1
①自分が好きな空間をイメージするところからスタート。スクラップや画像を保存するのがおすすめ
②その空間で誰となにを楽しんでいるか、という未来の自分をイメージしながら、小さく・少しずつ・無理なく進めて楽しく
③リビングとの統一感・マッチングも意識して

「MAKOさん流おしゃれキッチンの作りかた その2」はこちら
食器棚・収納を制すればおしゃれで居心地のいいキッチンは手に入る インテリアコーディネーターに聞くおしゃれなキッチンの作りかた

COLUMN一覧へ戻る