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使い勝手のいいペニンシュラキッチンとは?メリットデメリットや使いやすいプランのポイントを解説

作成者: test-user|2025/06/26

ペニンシュラキッチンは、対面式キッチンの中でも人気が高いレイアウトです。
開放的なLDKの間取りに合わせやすいため、キッチンだけでなくダイニングからの使用感も考慮してプランするのがおすすめです。

ペニンシュラキッチンのメリットとデメリットや使いやすいプランのポイントを解説します。

 

ペニンシュラキッチンとは

キッチンの一面のみが壁に接しているペニンシュラキッチンは、プランによってオープンとクローズのバランスを調整しやすいのが特長です。

ペニンシュラキッチンのタイプは大きく2種類に分かれます。

・セミオープンタイプのペニンシュラキッチン
・オープンタイプのペニンシュラキッチン

それぞれ解説します。

 

セミオープンタイプのペニンシュラキッチン

コンロ前に部分的に壁をつくるタイプがセミオープンタイプです。

コンロ前の壁は75~90cm幅が多く、もっとも汚れやすい加熱調理器がダイニング側から見えないように設置します。
調理中の汚れやにおいがダイニング側に広がりくい効果がある上に、ダイニング側からの視線をほどよく遮ることも可能です。

開放感とキッチン内の目隠しの両方を確保できる点が魅力といえるでしょう。


オープンタイプのペニンシュラキッチン

キッチン前に壁をつくらない、もしくは腰壁のみをつくるタイプがオープンタイプです。

ダイニングとの間に遮る壁がないため、セミオープンタイプよりも開放感が高い一方で、キッチン内が見えやすいため来客時には気になるかもしれません。コンロ前には造作壁ではなく強化ガラスをはめて、汚れがダイニング側に飛散しないようプランするパターンが多いです。

また、ダイニング側からも使える収納キャビネットをセットするプランを選べるため、収納スペースを確保しやすいでしょう。

 

どちらのペニンシュラキッチンのタイプを選ぶかは、ダイニングとのつながりやLDKのレイアウト、使い勝手などを考慮して進めると失敗しにくいです。

 

ペニンシュラキッチンのメリット

ペニンシュラキッチンにはさまざまなメリットがあります。

主なメリットについて解説します。

・開放感がある
・配膳や片付けがスムーズにできる
・調理中も家族や来客とコミュニケーションしやすい
・LDKの中でレイアウトしやすい

それぞれ解説します。

 

開放感がある

独立型キッチンと比べてダイニングとの間の壁が少ないため、開放感があります。

オープンタイプだと、キッチンのどこにいてもダイニングやリビングへ視線が通り、実際の面積以上に広々とした感覚を楽しめるのも大きな魅力です。


配膳や片付けがスムーズにできる

セミオープンタイプでもオープンタイプでも、ダイニングとの間にお皿を並べるスペースがあるため配膳がしやすいです。オープンタイプの場合はワークトップが97cm前後あり、段差もないため大皿を複数置いて盛り付ける作業が楽にできます。 

特にダイニングテーブルをキッチンに接する形で置くと、配膳や片付けが非常にスムーズです。

キッチンの動線についてはこちらをご覧ください。 

 

調理中も家族や来客とのコミュニケーションしやすい

スタイリッシュで高級感があるのが大きな魅力です。
視線が通る上に照明の光を反射するため、室内が明るい雰囲気になるという特長があります。
熱に強く掃除もしやすいため、食後のお手入れも簡単に済みますが、拭き跡が目立ちやすい点に注意しましょう。

 

LDKの中でレイアウトしやすい

LDKにキッチンを配置する場合、ペニンシュラキッチンはキッチンの1面だけを壁に接する形にしてキッチンへの出入りも1ヶ所確保すればいいため、レイアウトの自由度が高いのが大きなメリットです。

食器棚やキッチン家電用カウンター、パントリーといった収納スペースとのバランスや廊下や勝手口の出入りのしやすさなどを考慮するとしても、LDKの中で比較的レイアウトしやすいタイプのキッチンといえるでしょう。

ペニンシュラキッチンのメリットを最大限に生かし、コンパクトな動線で使い勝手のよさを重視したレイアウトを選ぶのがおすすめです。
また、近年ではダイニングとキッチンが横並びになっている横並びダイニングキッチンが流行しています。

詳しくは下記記事をご参照ください。

横並びのダイニングキッチンとは

 

ペニンシュラキッチンのデメリット

ペニンシュラキッチンには、メリットだけでなくデメリットもあります。

主なデメリットを解説します。

・調理中の汚れやにおいが広がりやすい
・確保できる収納スペースが減る

それぞれ解説します。

 

調理中の汚れやにおいが広がりやすい

開放感を得ようとキッチンとダイニングを遮る壁を減らすほど、調理中の汚れやにおいがダイニング側に広がるリスクは高まります。

シンクを使う時の水はねやコンロを使う時の油はね、加熱調理中のにおいなどがダイニングやリビングに広がりやすい点がデメリットです。

 

確保できる収納スペースが減る

ペニンシュラキッチンの上部には、一般的な対面キッチンのような垂れ壁を基本的に設けません。
キッチン上部の吊戸棚を設置しない分、収納スペースが減ります。

キッチンの背面に収納カウンターや食器棚を設置する、キッチン裏面のダイニング側収納を設置するといった方法で収納スペースを確保する必要があります。

綾野製作所の食器棚は、セミオーダー式であなたのイメージに合った色で最適なサイズでお作りすることができます。

背面収納については下記記事をご覧ください。

デメリットも把握した上で、ライフスタイルに合ったペニンシュラキッチンのプランを考えましょう。

 

使いやすいペニンシュラキッチンにするには?プランのポイント

機能面でもデザイン面でも満足できるペニンシュラキッチンにしたいですね。

ペニンシュラキッチンのプランのポイントを解説します。

・効率的に動ける場所に設置する
・高機能タイプのレンジフードを選ぶ
・コンセントの位置を工夫する

それぞれ解説します。

 

効率的に動ける場所に設置する

家事の時短化を目指すなら、調理中の動線だけでなく洗面所や浴室ともスムーズに移動できる位置であることが重要です。

効率的に動いて家事ができるよう、他の水まわりスペースとの配置を考えてレイアウトしましょう

 

高機能タイプのレンジフードを選ぶ

ペニンシュラキッチンのデメリットであるにおいの問題を解決するには、調理中に発生するにおいを確実に排気できる高性能なレンジフードの設置が欠かせません。

室内の温度を安定させたいなら、24時間換気システム対応タイプのレンジフードを選ぶのもおすすめです。

 

コンセントの位置を工夫する

周囲に腰壁がないオープンタイプのペニンシュラキッチンの場合、ハンドミキサーやジューサーなどを使う際に必要なコンセントが設置しにくくなります。

キッチン本体にオプションでコンセントを追加する、背面の収納カウンターまわりの壁面に多めにコンセントを設置しておくなどの工夫が必要です。

ペニンシュラキッチンのメリットを生かすと同時に、デメリットをカバーする工夫を取り入れて、快適な調理環境を整えましょう。

 

まとめ

 

開放感が魅力のペニンシュラキッチンで日々の調理作業を楽しもう

開放的な雰囲気が魅力的な一方で、汚れやにおいの対策が必要なペニンシュラキッチン。
収納スペースを十分に確保しながら、動きやすいレイアウトを考えることが大切です。

キッチンの収納スペースにお困りなら是非、綾野製作所のショールームへお越しください。

専門のスタッフがお客様の要望をヒアリングし、最適な組み合わせなどをご提案させていただきます。
図面やご検討寸法をご持参いただけますとご相談がスムーズになります。

ダイニングやリビングとのつながりも考慮しながら、ゆったりと使えるレイアウトを考えましょう。