「造作家具」と「置き家具」の真の違いとは?後悔しない食器棚選びのための基礎知識

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食器棚をはじめとする家具を買う際は、お店などで売られる既製品=「置き家具」以外にも、部屋に合わせてオーダーし取り付けてもらう「造作家具」という選択肢があります。ただ、置き家具と造作家具の違いは、意外ときちんと知られていません。そこで今回は、家具作りの現場の視点も交えて両者を徹底比較しながら、選ぶ際の重要ポイントを紹介します。

造作家具とは?

工務店などにお願いして、その部屋“専用”の家具を作ってもらい、壁に直接取り付けるもの。“造り付け”や“オーダーメイド家具”とも呼ばれます。デザインやサイズを自由に選べる一方、コストは一般的に高くなります。
ちなみにひとくちに造作家具といっても、オーダーの自由度はさまざまです。戸建てを建てる際にゼロからヒアリングを行い工務店や大工が仕上げるものや、新築マンションを購入した際のオプションとしてある程度決められたなかから選ぶものまで、選択の幅は変わってきます。造作家具だからといって、すべてが思い通りの家具に仕上がるわけではありません。

置き家具とは?

インテリアショップなどで売っている一般的な家具のこと。その名のとおりできあがっている完成品を家に置いて使います。いわゆる既製品なので、選べる色やサイズは限られています。その分コストや選ぶ手間が、オーダーメイドよりかからないのが一般的です。
ちなみに置き家具のなかには、デザイン・サイズ・機能などを規定のものからある程度細かく選べる“セミオーダー”タイプもあります。AYANOの食器棚もこのセミオーダータイプです。

ポイント①デザイン性

造作家具

フルオーダーの造作家具であれば、自身の好みを100%追求したデザインを実現することも可能です。ただしその見本品があるわけではないので、想像しながらオーダーする難しさと、考えて試行錯誤する手間が発生します。また前述通り、マンション新築時にオプションとしてつく造作家具の場合、選べるデザインが限られるケースが多いです。

置き家具

既製品なので、当然“あるもの”のなかからできるだけ自分好みのものを選ぶことになります。ただ、世にあるすべての既成家具が選択肢と考えると、デザインの幅は相当に広いです。また、実物の家具を見て触りながら検討できる点も、置き家具のメリットです。なかには、色やパーツをカスタマイズできる置き家具もあります。
AYANOの食器棚の場合は、色を70色以上のバリエーションから選べ、天板の色や素材感もチョイス可能。収納するものに合わせてアイテムを選び、設置場所もアレンジができます。また、一見シンプルながら、最新のデザイントレンドもしっかり押さえているのがAYANOの特徴です。

ポイント②置き場所へのフィット性

造作家具

その空間のための“専用家具”として作られるだけに、置き場所にぴったりすき間なくフィットさせられます。柱や梁、階段などのある空間も、家具を置いて有効に使えます。また壁に直接取り付けるため、背面にすき間が発生しない点も大きな魅力です。

置き家具

規格が決まっている製品だけに、置き場所へのフィット性は、ある程度妥協することになるのが通常です。ただしセミオーダータイプであれば、すき間をかなりのレベルまで埋められる可能性もあります。
AYANO食器棚の場合は、高さと幅、奥行を選ぶことができます。また天井の梁を避けるように加工を施したり、背面のコンセントが使えるように穴あけ加工もできます。したがって特殊なスペースでない限り、たいていの場所に問題なく置け、置いた際にできるすき間を小さく抑えられます。

ポイント③コスト

造作家具

造作家具の場合、商品代金のほかに、取り付けの人件費もかかります。したがって同じようなサイズ・機能にしようと思えば、置き家具より造作家具のほうがコストは高くなる場合が多いです。また、買い替える場合は、解体費も必要になります。

置き家具

置き家具の場合、商品代金のほかにかかるのは配送・設置費のみで、造作家具に比べてコストは安くなる場合が多いです。ものを選ばなければ、造作家具の半分以下のコストですませることも可能でしょう。取り付けの人件費も、買い替えの解体費もかからないので、言いかたを変えれば、商品そのものにより多くのお金を費やせるスタイルともいえます。

ポイント④機能・耐久性

造作家具

基本的に機能・耐久性は、価格と比例します。コストダウンをすると、素材や部品にしわ寄せがくることが多いので、注意が必要です。特に造作家具の場合、壁面に取り付けることが前提なので軽い素材が選ばれる傾向にあります。

置き家具

同じく置き家具の機能・耐久性も、基本的には価格が高いものは高く、価格が低いものは低い傾向にあります。ただ、置き家具は「自立」することを前提に作られているので、構造や素材そのものの強度は高い傾向にあります。こうした機能性・耐久性は、パッと見ただけではわかりにくいので、購入の際は販売店のプロに尋ねることをおすすめします。
AYANOの食器棚の場合、たとえば耐荷重性能が非常に高い引出しや、充分に厚みをもたせた板材、さまざまな地震対策機能など、機能性と耐久性を徹底的に追求しています。また引出し・ゴミ箱収納・家電収納といったパーツの種類と位置を自在にカスタムできる「ユニット式」であり、その組み合わせは1000通り以上に及ぶため、“自分にとって一番使いやすい形”にアレンジできます。

ポイント⑤“住まいかた”へのフィット性

造作家具

造作家具は移動させることが難しいので、基本的には持ち家で長く住む場合に作るのが前提となります。もしなんらかの事情で引っ越す場合は、思い出の造作家具を手放すことになってしまいます。撤去の際には撤去費用もかかります。

置き家具

基本的に移動は可能なので、さまざまな“住まいかた”に柔軟に対応します。したがって賃貸物件にお住まいのかたや、転勤をはじめライフスタイルに変化がありそうなかた、リフォーム・リノベーションをする可能性があるかたは、置き家具が第一選択肢となるでしょう。

以上の5つのポイントを表にまとめると、このようになります。

  造作家具 置き家具 AYANO
デザイン性
スペースフィット
コストパフォーマンス
機能・耐久性
⑤引っ越しなど住まいの変化 変化なし 変化あり 変化あり

※上記はあくまで一般的な傾向です。

まとめ

造作家具は、とにかく家具を空間にフィットさせたい、あるいは既製品にはないデザインにしたいというかたに向くスタイルです。基本的には持ち家で、そこに長く住むことが前提となります。

一方で置き家具は、コストとのバランスを見ながら、ご自身が納得いくデザイン性・機能性・耐久性を得たいかたに向くスタイルです。ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる点も、強みです。
そして置き家具のなかには、造作家具と置き家具のメリットを“いいとこ取り”したものもあります。AYANOのユニット式食器棚が、まさにそのひとつです。

いずれにしても購入する際は、できるだけ現物をみることが重要になります。インターネットも便利ではありますが、実際に見て触ることで、素材感・色の具合・サイズ感・使用感などをリアルに体感できます。造作家具であっても、ショールームで見本品を見られたり、ショールームがなくても素材見本を確認できる場合があります。

どのような選択であっても、ご自身が納得して購入することが一番大切ではないでしょうか。当記事をご参考に、ぜひ後悔のない食器棚選びを実現してください。

AYANOでは最新のカタログを請求、または無料ダウンロードできます。下記よりダウンロードし、食器棚選びの参考にし、お近くの販売店やショールームなどで実物をご覧ください。

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